(鷲峰山 高台寺公式サイトより)
目次
高台寺って?
- 北政所・ねね(豊臣秀吉の正室:奥さん)が秀吉の菩提を弔うために建立したお寺です。
- 国の史跡・名勝(景色のいい土地のこと)である庭園は、小堀遠州(茶道家でありながら造園・建築の才能にも長けていた)の手がけたもので有名。
- 霊屋(たまや)の東にある傘亭(かさてい)・時雨亭(しぐれてい)の茶室は千利休のデザイン。
高台寺のみどころ|国名勝・史跡の庭園
- 臥龍池(がりょうち)
- 偃月池(えんげつじ)
2つの池が配置された庭園です。
茶道家:小堀遠州(こぼりえんしゅう)デザインの庭園で、
- 石組みの見事さ
- 春夏秋冬を問わない優雅な景観
- 桃山文化を代表する庭園
としての美しさがあります。
高台寺のみどころ|観月台(みづきだい)
書院と開山堂を結ぶ廊下には月を見るための「観月台」が置かれています。
北政所・ねねは、無くなった夫をしのびながら、ここから月を眺めていたんですね。
なんとも儚いですね。
(高台寺 公式サイトより)
高台寺は、季節ごとに庭園のライトアップが行われていて、
壮大なスケールと美しさに毎年楽しみにしているファンも多いです。
高台寺のみどころ|夜間特別拝観・ライトアップ
春 枝垂桜
期間/3月中旬~5月初旬
時間/日没後~21:30(受付終了)
夏 燈明会
期間/8月1日~18日
時間/日没後~21:30(受付終了)
秋 臥龍池・偃月池
期間/10月下旬~12月初旬
時間/日没後~21:30(受付終了)
高台寺のみどころ|茶室
高台寺には4つの茶室があります。
- 遺芳庵(いほうあん)
- 鬼瓦席(おにがわらせき)
- 傘亭(かさてい)
- 時雨亭(しぐれてい)
遺芳庵(いほうあん)
田舎屋風の1畳台目(1.75畳)というこじんまりとした茶室です。
日本昔話に出てくる家屋を実物にしたような感じです。
灰屋紹益(はいやじょうえき)という江戸時代前期の富豪が、
周りの反対を押し切り結婚した、遊女だった吉野太夫(よしのたゆう)をしのんで建てたものです。
吉野太夫(よしのたゆう)は、遊女でしたが大変奥ゆかしく、華やかで知識があり、
才色兼備な女性だったそうです。
沢山の人を魅了する魅力に溢れた人で、今もなお
- 小説:宮本武蔵
- ゲーム:龍が如く 見参!
などにも登場しているので、一度見てみる遺芳庵(いほうあん)の見方が変わるかもしれませんね。
遺芳庵(いほうあん)の壁いっぱいにくり貫かれた丸窓は、吉野太夫(よしのたゆう)が好んでいたことから「吉野窓」と言われています(。・ω・。)
現在は高台寺にありますが、京都市上京区にあった灰屋紹益(はいやじょうえき)の旧邸跡から
明治41年に移築されたものです。
鬼瓦席(おにがわらせき)
4畳半の茶室で、妻側に鬼瓦(ちょっとかわいらしい鬼瓦です)が
掲げられています。
こちらも灰屋紹益(はいやじょうえき)の旧邸跡から移築されたものです。
大恋愛の末に結婚した紹益と太夫ですが、太夫が結婚から12年後に
病気で亡くなってしまい、2人をしのんで後世の人が建てたものだと言われています。
妻:太夫好みの「吉野窓」の遺芳庵(いほうあん)と、
夫:紹益好みの鬼瓦席(おにがわらせき)は、2人が仲睦まじく
向かい合うように配置されています(*´ω`*)
傘亭(かさてい)
千利休のデザインした茶室で、秀吉好みの茶室だそうです。
元は伏見城にあり、移築されました。
竹で組まれている建物内部の天井が唐傘に似ていることから
傘亭と呼ばれていますが、正式には安閑窟(あんかんくつ)と言います|・ノω・)
時雨亭(しぐれてい)
こちらも千利休デザインで秀吉好みの茶室で、伏見城から移築されたものです。
茶室には珍しい2階建ての作りで、傘亭とは屋根つきの土間廊下でつながっています。
外から見ると、縦長の美しいフォルム建物で、色合いや窓の配置や形など
日本人の心を感じられると思います(*´ω`*)
高台寺のみどころ|ねねの道
高台寺への上り口を中心に延びる石畳の道は、ねねが19年の余生を過ごしたことから「ねねの道」と呼ばれています。
道沿いには、古風な旅館や料理店が並んでいて、京都の町並みを楽しむこともできます。
高台寺|拝観について
住所:東山区高台寺下河原
駐車場:なし
拝観時間:9:00~17:00(季節により、夜間特別拝観あり)
拝観所要時間:約30分
大きな地図で見る
鷲峰山 高台寺公式サイトURL